「日本国実相顕現」の教義を「近代天皇制擁護」とする解釈には賛同できない

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　生長の家における「日本国実相顕現」の教義を「近代天皇制」の擁護などと言う風に解釈されている方がいるが、私はそのような解釈には賛同できない。

　私はむしろ、日本国実相顕現は近代国家体制に対する一種のアンチテーゼであると認識している。

『久遠天上理想国実現の神示』には

日本に於ては国と家とは一体である。全世界もまた家と国とが一体であることを教えたのがイエス・キリストであって、そのために彼は人間同士を兄弟と呼ばせたのである。

と記されており、また『大和の国の神示』には

天孫降臨と云うことは天の父のみこころが天降って、天が下ことごとくが一つの光の世界になり、大和、平和の世界があらわれるという意味の象徴的表現である。

と記されている。

　これらの神示の内容のどこを読んでも、近代天皇制そのものを直接に肯定的に評価している部分は存在しない。

　天皇の本質は制度にはないのであるから、当然のことである。

　そして、生長の家における「日本国実相顕現」での「日本」が「近代国家としての日本」を意味しているのではなく、一種の家族的な共同体としての「日本」を意味しているのは明白ではないだろうか？

　さらに、神示の指し示す処は、日本民族だけでそうした「家族的な共同体」を築くのではなく、イエス・キリストの博愛精神の如く、全人類を家族を認識せよ、ということである。

　従って、私は生長の家の説く「日本国実相顕現」が近代国家としての日本を支持し、又は近代天皇制を積極的に擁護する考えであるとは、認識することが出来ないのである。

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　以下、私のツイートを転載します。

エコロジー活動は、尊皇精神の現代的展開である。
尊皇精神と云うのは、一定の形式があるのではなく、時代に即した形で展開されなければならない性質のものである。
今の時代においては、自然と調和した新しい文明の構築が尊皇精神の現代的展開なのである。

— 讃嘆若人◆日野智貴 (@mizuki_fan1) 2017年5月24日

私は自身の不徳の致す処として、未だ「勤皇家」を名乗ることが出来ず、ただ、尊皇精神の現代的展開を模索している学生に過ぎない。
しかし、いつまでも自らの尊皇心を単なる「精神」に留めるつもりはない。

— 讃嘆若人◆日野智貴 (@mizuki_fan1) 2017年5月24日

ブルジョワ民主主義（自由民主主義）によって、労働者の権利が軽視されているという現状があるが、では、近代国家の枠組みの内部でそれを是正する社会民主主義の導入が根本的な解決になるのか、というと、なりえない。
それは、ブルジョワ民主主義のもう一つの弊害を無視ないし軽視しているからだ。

— 讃嘆若人◆日野智貴 (@mizuki_fan1) 2017年5月24日

ブルジョワ民主主義は思想的には国民主権論に依拠した体制であり、現実的には資本家階級の利益を擁護する体制である。
この体制においては、建て前としては経済発展による国民の幸福を増進し、実態としては資本家の利益を増進することになる。

— 讃嘆若人◆日野智貴 (@mizuki_fan1) 2017年5月24日

そのような体制において、国民の経済的権利を制限してでも、自然の生存権を守ろう、という発想は、建前上も実態としても出て来ない。
これは、ブルジョワ民主主義を社会民主主義に昇華したところで同じである。
しかし、自然破壊は地球環境の破壊を増進し、日本の伝統文化をも危機に晒す。

— 讃嘆若人◆日野智貴 (@mizuki_fan1) 2017年5月24日

だが、国民主権論に依拠している限りにおいて、自然の生存権を保証しなければならないという命題を必然的に導き出すことは、不可能である。
では、何を本源的な概念として自然の生存権を認めるべきであろうか？
それは、天皇である、と私は考える。
— 讃嘆若人◆日野智貴 (@mizuki_fan1) 2017年5月24日

天皇は、天照大御神様の天壌無窮の神勅によってあらせられるのであり、天照大御神様は自然界の生命の本源たる太陽の象徴であって、且つ、皇室が歴史的にも現代的にも自然との共生を体現されているという事実がある。
— 讃嘆若人◆日野智貴 (@mizuki_fan1) 2017年5月24日

従って、私たちは、天皇陛下への中心帰一をもってブルジョワ民主主義を否定し、労働者の権利を守り、自然の生存権を認める新体制の構築を目指すことが、理念的にも、現実的にも、正当かつ有効であると考える。
これを既存の政治用語を使い一言で表現すると、緑の保守主義ということになる。
— 讃嘆若人◆日野智貴 (@mizuki_fan1) 2017年5月24日

生長の家が環境問題を重視している活動はおかしい、という人たちがいる。
しかし、そもそも「大自然への感謝」と「天皇陛下への中心帰一」を同一視したのは誰なのか？
生長の家創始者の谷口雅春先生である。
生長の家が環境問題に取り組むのは、当然のことなのである。
— 讃嘆若人◆日野智貴 (@mizuki_fan1) 2017年5月23日

自然と調和した新しい文明の構築を目指してこそ、神武肇国の理想を顕現できるのです。
天皇陛下が自然との共生を実践しておられるのは、それが神武肇国の理念に他ならないからです。
— 讃嘆若人◆日野智貴 (@mizuki_fan1) 2017年5月28日

天照大御神様とは大日如来であり、大日如来は宇宙の万物の生命を生かす働きなのですから、天照大御神様の子孫である天皇陛下に中心帰一することは、自然界のあらゆる生命と共生することと同義です。
自然と調和した新しい文明の構築は、尊皇精神の現代的展開なのです。
— 讃嘆若人◆日野智貴 (@mizuki_fan1) 2017年5月14日