生長の家正統派青年のブログ

生長の家青年会一信徒の個人のブログです。正統な宗教法人「生長の家」は1983年に自民党と訣別し、2016年以降は全ての国政選挙で自民党不支持を訴えています。ブログ記事の文責は教団ではなく私個人にあります。

今の自民党は谷口雅春先生の支持した自民党では無い

 生長の家の信者やこのブログの読者の皆様には明白なことであるが、生長の家反自民・反公明の立場である。

 しかし、日本会議系の団体である「谷口雅春先生を学ぶ会」(以下、「学ぶ会」)を称する団体が、生長の家創始者である大聖師・谷口雅春先生の名前を騙って「自民党支持」を訴えている。

 学ぶ会は「谷口雅春先生」の名前を冠してはいるものの、その実態は専ら自民党日本会議を支持するために正統な生長の家を攻撃するための組織である。「安倍晋三に学ぶ会」と改称した方が良さそうな方々なのである。

 その学ぶ会の前原幸博副代表(HN「破邪顕正」)が、次のような文章を掲示板に投稿していた。

〝「谷口雅春先生を学ぶ会」は自民党を支持して、軍国主義に手を貸すのか!〟というご批判を頂戴いたしましたので…NEW (13993)
日時:2022年01月14日 (金) 12時34分
名前:破邪顕正


現教団の信徒らしき方から、凄い剣幕で、上記のような批判をいただいたという話を聞きましたので、それで思い出した話を書かせていただきます。

実は、ご顕齋のとき、住吉大神のご神体として、〝剣〟が奉斎されることを聞いて、それは軍国主義ではないかという、攻撃的な批判をなした人があったのです。

それに対する尊師のご回答が実に素晴らしいので、ここに、ご紹介させていただきます。

生長の家』誌・昭和50年7月号にあります。

《平和主義だとか、軍国主義だとか、そんな一辺倒な概念的な語(ことば)でひと括りに総括してものを考えるべきではないのである。それは生け花に用いる鋏は軍国主義ではないかというにも似ている。「鋏は切る」切ることによって秩序があらわれるのである。》

ここに言われる、「秩序」。

これはとても大切なことであります。

同書には、そのことがこう記されています。

《神は混沌(caos)を征服する〝秩序の智慧〟である。智慧は心の中にある〝美の秩序〟である。混沌には美はないのである。》

その「秩序」をあらわすには「切る」ことも辞さない…。

それを尊師は生け花を喩えに、こうお諭しくださっています。

《秩序にかなわないものは〝切る〟。この事によって、〝美〟は一層うつくしくあらわれる。これは生け花に於いて鋏が必要である所以である。秩序にかなわないものを切り棄てるとき、美が一層生きてくるのである。内にある生命が、外にその〝美〟の姿をあらわそうとするとき、必ず切り棄てるはたらきがなければならない。》

表題に紹介した人もそうですが、とにかく「谷口雅春先生を学ぶ会」を貶めたくて仕方がない人たちがいます。

 「現教団の信徒らしき方」と言うのが誰かは判らないが、恐らく正統な生長の家の信徒なのであろう。正統な生長の家の信徒は反自民である。

 彼による、学ぶ会に対する「自民党を支持して、軍国主義に手を貸すのか!」という批判は、全く以て正当である。

 前原氏はそれについて「ご顕齋のとき、住吉大神のご神体として、〝剣〟が奉斎されることを聞いて、それは軍国主義ではないかという、攻撃的な批判をなした人があった」と述べているが、神社の御神体を「剣」にすることと、現実に自民党の行っている軍国主義的政策とは、全く次元の異なるものである。

 仮に「神社の御神体が剣であることが許されるのであるから、アメリカの侵略戦争に協力する自民党を支持することも許されるのだ!」等と言う者がいたら、精神状態が正常かを疑われるであろう。

 私にはどうしてこのような学ぶ会乃至日本会議の詭弁に騙される人が出てくるのか、疑問で仕方がない。

 「どうして自民党を支持するのだ!軍国主義では無いのか!」と言われて「谷口雅春先生は神社の御神体が剣でも良いと言っていた!」と反論されても、「いや、全然違う話をされても・・・」となるのが、通常であろう。

  今の政治を見ると、谷口雅春先生の次の言葉を意識しなければならないと思う。

 「日本を愛する」と云うことを「外国を排撃すること」の別名の如く考えている偏狭な人がありますが、実相の日本は「世界国家」(水火の国・陰陽和合・大和理念の国)でありますから、それが現象化してあらわれて来るときは「一つの世界」(世界連邦の形態をとるか?)となるのでありまして、外国を排斥しているようなことでは「水火の国」「大和の国」「一つの世界」は成就しませぬ。其処に生長の家は「国粋的な神」を説かず、普遍的な神を説き、すべての人類を神の子として互に手をつながせる大使命をもっている万教帰一の宗教なのであります。

谷口雅春『明窓浄机 戦後篇』236頁)

 今の自民党政権は、金が絡むと中国やロシアとも組む一方、外国を排斥するヘイトスピーチを野放しにするどころか、むしろそれを煽っている気配すらあるのである。

 少なくとも、自民党の支持母体である学ぶ会は、ヘイトスピーチを行っている竹田恒泰氏を講師に講演会を開催しているのである。このようなことが谷口雅春先生の御心に反すること、言うまでもない。

 神社の御神体を剣にすることは信教の自由の範囲内であるが、世界平和を願われた谷口雅春先生の名前を騙りながらヘイトスピーチをしている竹田恒泰氏の講演会を開催することは詐欺行為、僭称行為であり、我が国に「信教の自由」はあっても「僭称の自由」は無いのである。