姫路城の桜と日本の建国の理念
先週、姫路城公園に行くと桜が満開でした。先日公式サイトへ投稿したように私の家の桜は既に葉桜でしたから、不思議なものです。
桜の花と言えば「美人の神」「安産の神」として有名な木花咲弥姫命を連想します。
日本の象徴(国花)である桜の花の神様は、まさに日本国民統合の象徴である天皇陛下のご先祖様であると伝えられています。
木花咲弥姫命は美人であるだけでなく、自身の貞操を夫から疑われた際にその身の潔白を証明するため火の中で子供を産んだ逸話があることから、安産の神様と呼ばれています。私はその話を聞いて寧ろ「妄りに他人の貞操を疑ってはいけない」が教訓だと思いましたが。
さて、どうして花の神様が皇室の祖先なのか、これについて生長の家総裁・谷口雅宣先生は次のように述べられています。
神武天皇の曾祖父、ニニギノミコトは、天上から日向の地に降臨して、コノハナノサクヤヒメと結婚し、海幸・山幸の2人の兄弟をもうけます。ここに「海」と「山」という自然界の2つの代表が登場します。祖父の山幸は、海の神の娘で、ワニに変身することができるトヨタマヒメと結婚し、ウガヤフキアエズノミコトをもうけます。ここでは、海と山とが混合して一体になっています。そして、ウガヤフキアエズとトヨタマヒメの妹のタマヨリヒメとの間に生まれたのが、神武天皇でした。つまり、「天」と「海」と「山」という自然界の3要素を引き継いで生まれたのです。今日は、時間の関係で詳しいことは申し上げられませんが、神武東征の物語の中には、天を象徴する「鳥」だけでなく、海からの協力によっても東征軍が難を逃れるというエピソードが出てきます。こういう種類の人間が、神の御心にしたがうことで人間社会での支配権を得るのが正当である--これが、日本の建国神話の中に埋め込まれたメッセージであると考えられます。
こういうように考えてみますと、現在、日本の政治権力を握っている人物が、なぜ人気がないのかがよく分かるではありませんか。日本人は、昔から、国の頂点に立つべき人間像をしっかりともっているのです。それは、古くは建国神話の中に記されている。単に金持ちであるとか、多くの政治家を従えているとか、権謀術数に優れているだけでは、日本人は満足しないのです。そういう意味で、この21世紀初頭の時代にも、日本の建国神話から学ぶことはまだ数多くあるのです。私たちは今、民主主義の時代を生きていますから、神話時代のような国をつくることはできません。また、そんな国をつくるべきではないでしょう。しかし、「建国の理想」や「建国の理念」は現代においても大いに通用するものであり、追求すべきものです。そのためには、私たち国民の一人一人がまず、この神武建国の神話に表現された「神の御心にしたがった生き方」を実践することです。また、「海」と「山」に代表される自然界を大切にした生き方を希求すべきです。そして、この理想に少しでも近い政策を掲げ、実行する政治家を選挙によって選ぶのです。
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今の自民党・公明党の政治が「自然界を大切にした生き方を希求」する政治では無いことは、言うまでもありません。
今日も桜の花を見て、自然と調和した日本の建国の理想実現のために頑張らせていただきたいと思いました。