【脱原発】原子力を含むエネルギー問題は重要です!
昨年の総選挙では投票においてエネルギー問題を重視した有権者は2割を割り込んだと言われています。
しかし、生長の家では選挙の投票基準において原子力を含むエネルギー問題を重視しています。
それについて三浦光宏本部講師補の動画がアップされていたので紹介させていただきます。
この動画でも述べられていますが、放射性廃棄物は循環できないものですので、原子力は決して「再生可能エネルギー」や「クリーンエネルギー」と言えるものではありません。
宗教を信仰する者は投票において自分のことだけではなく、他人や他の生物のことも考えなければなりません。その観点から宗教団体が脱原発を訴えるのは当然のことであると思います。
私の尊敬する真言宗僧侶に、インドに帰化してインド仏教復興運動に取り組んでおられる元インド共和国少数者委員会仏教徒代表(副大臣相当)の佐々井秀嶺上人がおられます。
佐々井秀嶺上人は「原発は仏教に反する!」と言われていました。一時期佐々井上人の下で修行させていただいた私も同じ見解です。
原発再稼働にはこれまで脱原発を掲げていた野党の中にも賛同する方が出てきています。これを受けて思い出すのは、かつて大聖師・谷口雅春先生の次の警鐘です。
人間は幸福を求めて此処まで来た。そして物質的方面での幸福はある程度目的を達した。と同時に、これ以上物質的方面からのみ人間の幸福を追求していると、空気の汚染や河川の汚染や更に人間の心の汚染で、各方面から色々の公害を惹き起し、原子戦争の危機まで間近に迫って来つつあるのが現状である。物質文明の轍の進むところ、重力で加速度が加わるように、その位の満足の程度で物質文明の発達を一応停止して、幸福に平和に今を安全に生活した方がよいではないかと提言したとて、互いに競争的に各方面に進歩しつつある物質文明が、今までの惰力で奈落の底へと突進し行くのを停止せしめることはできそうにはないのである。
こうして人類絶滅の危機に向かってひた走っている人類の文明という高速車を停止せしめることができないとするならば、これを救う道は、その高速車を停止せしめるのではなく方向転換させるほかはないのである。
(谷口雅春『新版 栄える生活365章』1~2頁)
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これについて「冷戦期の特殊な話である」と思われる方は、今まさに原発を巡ってロシアとウクライナとが武力行使を含む駆け引きを行っている現状を見ていただきたいのです。
原子力発電所によって物質的幸福を求めている限り、それは常に安全保障上の脅威となるのです。日本を守るためにも、他人や自然界のいのちを守るためにも、脱原発は必要です。
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脱原発を求めて政治活動をすることは、信仰者としての実践でもあります。皆様もエネルギー問題に関心を持っていただけますと幸いです。